東北ジャーナル2001年9月号
メディカルチェック

胆石症


  残暑お見舞い申し上げます。

  わたしの担当させていただいたメディカルチェックコーナーも、残すところ本稿を含めて4回となりました。
胆石のできる場所   今回は胆石症のお話しです。胆石というと  「胆嚢に石がある病態」と思われてますが、胆嚢のほかにも総胆管(右図)や肝内に石があっても胆石といいます。
人間ドックや健康診断で腹部超音波検査(エコー)を受ける機会が増えてきたために、胆石と診断される方が増えていると思います。
40歳を過ぎると約9パーセントの方に胆石保有者がいるという
データもあります。

  また、生活習慣病の代表格である高脂血症(コレステロールや中性脂肪が高い)の方が増えてますので、ますますこの病気は増加するだろう、といわれています。
  では、胆石症の症状とはどのようなものでしょうか。
代表的な病状は、突然に起こる上胸部や右肋骨下部の痛みです。
胆石に胆嚢炎を伴いますと、発熱・黄疸がでてきます。
前述した腹部超音波検査や血液検査が診断に役立ちます。
さらに、超音波内視鏡検査(EUS)や内視鏡的逆行性胆管造影(ERC)といった専門的な検査もあります。

  胆石があっても症状の無い方がいらっしやいますが、頻繁に症状をきたしたり、胆嚢炎を繰り返したり、複数の大きな石がある方は治療が必要です。
内科的には、体外衝撃波療法(体外から衝撃波を当てて石を砕く方法)や内視鏡的総胆管截石術(内視鏡下で総胆管結石を回収する方法)が行われています。
  外科的には胆嚢摘出術があります。
最近は開腹手術をしなくとも腹腔鏡を使って胆嚢を切除する方法が普及しており、入院日数の短縮、早期の社会復帰に貢献しております。
  症状がなくとも、「胆石」と診断された方は年に2回、6ヵ月ごとに腹部超音波検査をお受けになって、胆石の数や胆嚢の状況をチェックしてもらいましょう。

  次回は膵臓のお話しです。