東北ジャーナル2001年11月号
メディカルチェック

賢い患者になるために


1年間このコーナーをお読みいただいてありがとうございました。
みなさまの健康管理に、少しはお役に立てましたでしょうか?
  さて、総集編パート1として今月のテーマは、「賢い患者になるために」です。

  インフォームドコンセント(十分な説明と同意)からカルテ開示へと医療界も改革がどんどん進んでいます。
医療もサービス業なのだからと、患者さんの名前を呼ぶ時に「○○さん」から「○○さま」へと変えている病院もあります(この呼び方には、賛否両論があるのですが)。
医療業界も危機意識を持って意識改革を行いはじめた、というところでしょう。

  変わる必要があるのは病院側だけでしょうか?
医療は病院(医師、看護婦、パラメディカル)と患者さんとの共同作業、つまりキャッチボールのようなものだ、と常々考えています。
患者さんも自分の権利を堂々と主張するとともに、患者さんが病院側へ正確に伝えるべき個人情報があります。
  そこで今回は、実際にあなたが病院にかかるときのコツをお教えしましよう。

  まず、自覚症状です。どのような症状がいつ頃から出てきたのか、まとめておきましょう。
また薬により、じん麻疹が出たり、気持ちが悪くなったことがないか、食物によるアレルギーはないか。
女性の場合は妊娠しているか、赤ちゃんに母乳をあげているかどうかは、検査や投薬の選択に関係があるので、はっきりと告げましょう。

  次にあなたが過去にかかった病気についてです。
手術を受けたことがあるかないか。
受けたとすればどんな手術か。
急性虫垂炎(盲腸)も手術の一つですよ。
高血圧や糖尿病といわれたことはないか。
また、現在治療中の病気があれば、病院名と内服薬の名前、量を把握しておきます。
良く分からない場合は、病院からもらった薬剤一覧や薬剤ノートを持って行きます。
見あたらない場合は、飲んでいるお薬をすべて持って行きましょう。
薬の飲み併せは、副作用などが増える場合があり、重要な事項です。

  それから、ご家族(血縁)の病気についてです。
特にがんで手術を受けたり、亡くなった方がいるか。
脳卒中、高血圧、糖尿病、心臓病の方がいるか。
遺伝の要素が考えられる病気に対しては、ご家族の病歴をしっかりと把握しておきましょう。

  最後に嗜好品です。酒は毎日呑むか、ときどきか、量はどれくらいか。
煙草は1日何本、何年間吸っているか。
1日の喫煙本数×年数が600を超えますと肺がんになる危険度が増します。

  以上の事項をまとめておいて、担当の先生にスラスラと答えられれば、あなたは病院にかかる達人です。
自信を持って(?)病院に行きましょう。