東北ジャーナル2001年12月号
メディカルチェック

1年間ありがとうございました

  総集編パートUとなる今月のテーマは、
「今年1年を振り返り、来年へ向けて」です。

  今年は北陵クリニック事件で1年が明けました。
全国版ニュースやワイドショーで連日のように取り上げられ、雪が積もったクリニックの外観は記憶に新しいところです。
事件は有床診療所に関する問題から准看師問題、救急治療問題へと、さまざまな波紋を引き起こしました。

  介護保険制度も四月で2年目を迎え、みなさんの間にも定着しつつありますが、介護度判定、多忙なケアマネージャー業務、在宅看護における家族の疲労など、さまざまな問題が指摘されています。

  9月には仙台市急患センター(電話022-266−6561)が若林区舟丁にオープンしました。
石名坂診療所が移転し、リニューアルしたもので、内科、外科、小児科、整形外科、婦人科、眼科、耳鼻科の七科体制でスタートしました。
夜間や休日の急病は誰でも不安を覚えますので、仙台市民や出張・旅行者の心強い味方となるでしょう。

  さて、あと1ヶ月足らずで21世紀最初の本年も幕を閉じようとしています。
来るべき2002年はどのような年になるのでしょうか。
毎月のように新聞に出る医療事故や医療ミス事件、そして医療裁判の記事。
医療従事者による一瞬の気の緩み、単純ミスの重なり、患者側と病院側のちょっとした誤解などが傷口を広げていったような事件もたくさんあるのではないかと思います。

  また、年々増え続ける医療費対策も、付け刃的対策ではなく、抜本的改革が必要と言われ続けてもう何年にもなります。
雪だるま式に増え続ける老人医療費も課題の一つです。
国民皆保険制度も限界であり、さまざまな制度疲労を引き起こしています。

  今後も医療はますます専門細分化していきます。
総合病院・大学病院では、内科一つをとっても、循環器内科、呼吸器内科、消化器内科、腎臓内科、血液内科、膠原病内科と分かれ、最近では大学病院にも総合診療科  (プライマリーケア)という科も出現しています。
自分が何科の外来を受診すれば良いのか分からない患者さんもたくさんおられると思います。

  医学研究の分野では、遺伝子治療、クローン人間など、研究が進むに従い、ますます医療関係者の生命倫理観が問われる時代になってくるでしょう。
  IT革命真っ最中の現代、医業界も時代に乗り遅れないように、患者さんに対して積極的に情報開示を進め、インターネットを使って、医業広告や健康相談などの啓蒙活動を進める必要があると思います。

  最後になりましたが、1年間の間、小生の拙文をお読みいただいてありがとうございました。
みなさまのご健康と、来年がみなさまにとって良い年になるように祈りながら、締めのご挨拶といたします。
本当にありがとうございました。